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ホテルのチェックアウトからVコンまで時間が余ったので、渋谷で映画を見ようということ
になりました。ぴあをチェックしてみたもののどれもピンとこず、そしたら姉が、『包帯クラブ』が全編高崎ロケだから見てみたいと(うさの出身市のお隣)。映画そのものには興味なかったけど他にめぼしい映画がなかったし、姉と一緒でもなきゃ見ないだろうからいいか…と見てみたんですが、これがなかなかどーして、いい映画でした。

高校生ならではの友情物語だけど、クサいと片づけるには純粋で、大人の痛みにも優しい感じで…。姉と一緒じゃなかったら号泣してたかも。
高崎ロケなだけに、赤城山や榛名山をバックにした広大な風景は、群馬出身のうさにとっては高校時代を彷彿とさせる懐かしい雰囲気もあり、でもうさの知らない新しい街並みもあったりして不思議な空間。

でもそんなことよりストーリー自体が懐かしかったです。あの友情の形がうさの時代のもののように感じられたのです。作家さんて古い人?それともあの感じはいまでもあるのかな?思春期のあの純粋さと危うさと強さというのは普遍的なものなんでしょうかね?
まぁあまりにもできすぎで、映画の中でも言われていた通り、偽善ぽい感じもなくはないですが、リアルを追求することではなく、物語を通して感じてもらいたい何かを浮き彫りにするための物語ですからね。いろいろな感じ方や考え方があるなかで、こういうものもあるよ、と提示するためのひとつの物語と考えれば、とてもよくまとめられていて素敵な物語だったと思います。

うさの心にも包帯巻いて欲しいよ…(笑)。だけどもうさの傷は象徴される場所やモノがないから人にお願いして巻いてもらえるものでもないしね。や、実際、人の痛みってそういうものですよね。だから映画の中でも言われていた通り、モノや場所に包帯を巻いて人の傷をいやせると思うなんて偽善だと思うんですが、それでも、気にかけてくれる人がいるという“目に見えない優しさ”を、“何も出来ないけれど、心配はしているんだよ”と目に見える形でしめしてくれることが救いになる人もいるんだよね。
その行為自体が人を傷つけることもあると思うけど…その辺の二律背反は、うさはこういった場面で傷つけられる人の気持ちもわかるから難しいと思うんだけども。人間、良いも悪いも常に背中合わせだもの仕方ないですね。何かをする時は、常に誰かを救う反面誰かを傷つける覚悟でやるしかないです。善行とは、そういう負担も引き受けてこそです。負担を引き受けるのが嫌だからやらないというのも勇気のないことだし、かといってほめられる部分だけしか見ないで他の誰かにかかる負担は負担に思う方が悪いみたいな切り捨て方もどうかと思うし。その辺追求してったら、もう人間はそれぞれが存在していること自体アンビバレンツってことになっちゃいますからね(^_^;)。そこはお互い距離をとって譲り合い、干渉し合わないようにしているしかありませんな。
…と、話はそれましたが、映画は、だからそういう実際な部分はそんなに追求してませんし、むしろそういう傷つく側の人も、傷つく方が間違いでそれを正しましたみたいな風な描かれ方だったので、ちょっと安易な気がしないでもありませんでしたが、でもそれはそれでそういう場合もあるでしょうという範囲だし、悪い感じには描かれていないので、いいんじゃないかと思いました。
全体的に優しくかわいい雰囲気でしたが、思春期の不安定さや曖昧さもあって、…それが懐かしさの原因かなぁ…10代の頃って、全てがふわふわしてたなぁ…と振り返って思うんだけど、そういう雰囲気が全編に流れてた気がします。
音楽がまたその雰囲気を作るのにすごく大きな役割を担っていたように思います。誰の何だかはよくわからないけど、セピア色…というか、秋色の、紅葉が日差しに紛れて風景全体がぼやけてしまうようなまぶしくも儚い音楽だったなぁ…。

柳楽くんてのは芸能ニュースとかでみる限りはあまり好きではないんですが、演技はうまいというか、惹きつけるものがありますね。役者は役が演じられればいいわけだから、舞台挨拶等で見せる変わった発言は、逸脱というほどではないから許容範囲なのかしら。
石原さとみは、ちょっとあか抜けないなぁという印象がありますが、彼女も誠実な女優さんって感じがします。演じる役柄を自然に表現しているところが“女優”だなって思うのです。いわゆる“タレント”と違うのだから、本人のイメージは二の次でいいんでしょうね。や、べつに石原さん本人が悪いというわけじゃないですよ!舞台挨拶などで見られる人柄はそりゃぁかわいらしくて、人間的に素敵な人なんだろうなと思います。ただ、ご本人の魅力はアイドル女優ほど強く出てないなと思うってことで、でもそれは必要のないことなんだろうからいいんです。石原さんは好きな女優さんです。
出演していた役者さんすべて、若いけれどもとてもかわいらしく役柄になっていたと思います。みんな素晴らしかった!

意外にも…といったら失礼ですが、若者向け映画かと思って(で実際そうだと思うし)期待してなかったけど、大人でもじんわりするいい映画だったと思います。


















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