FC2ブログ
うさが日常思うことをはき出すブログです。うさの魂の避難所です。表世界で波風たてずに生きるために、ここでヨイもワルイもはき出してます。
2018年01月11日 (木) | Edit |
北九州芸術劇場で上演された、剛ちゃんの「すべての四月のために」を見てきました。
剛ちゃんのお芝居は、いつも興味はありながら、どうせチケットとれないだろうな、という気持ちと、剛ちゃんファンの競争率を邪魔するのもなぁ…という気持ちがあって、普段は申し込みません。が、九州に来てくれるならば、申し込んでみようかなぁ…と。3公演申し込んで、かろうじて1公演当たりました。ありがたや…。

感想というほどのものではありませんが、自分の備忘録に少し記録を。
…でもその以前に、隣に座った方の奇行に関する愚痴を軽く…。

どちらも人様が読むには値しないです。自分のメモです。
続きの先に書きます。









まず、福岡に越してきて1年強ですが、小倉に行ったのは初めてでした。わからないところは心配なので少し早めに行ったのですが迷わず着けたので時間があまり…目の前に小倉城があったので見学してみました。福岡のローカル街ブラ番組では何度か見たことがありますが、中は初めて。確か350円らいで、ちょっとアトラクションらしきものもあって、なかなか楽しめました。展望はそんなによくなかったけど。

それから時間になって劇場に行って…。

これは気持ちの問題なのかなぁ…それとも本当に何か違いがあるのかわからないですが、なんか、客層が違う気がしました。みなさんの熱量が、普通のお芝居や坂本さんのお芝居を見に行くときより高い気がして…自分がちょっと場違いな人間なんじゃないかと感じるような…。単なるこちらの引け目なのかしら…。
ちょっと萎縮気味で入場。一人でいったので、パンフを買って席に座ってあとはじっと待つのみ。2階席でしたが、そんなに広い劇場ではなかったので、全体を見るにはよかったと思います。でもホントはオペラグラス持っていこうと思ってたのに忘れたので、ただの遠吠えです(笑)。役者さんの表情までちゃんと見たかったわ。でも結論を言えば、表情は見えなくても、セリフや佇まいで物語は感じ取れたし、作品観劇には問題ありませんでした。

問題だったのは隣の人ですよ…(-_-;)。30歳前後とお見受けする細身のお姉さんでしたが、一人でいらしてて、待ってる間はもちろんただ黙って仮眠をとっているようでした。が、お芝居が始まるやいなや、身を乗り出し、前後に体を揺らして手を叩いて笑い、しまいにはぶつぶつと一人で突っ込みを入れる始末。恐らく何度も観劇している剛オタのようで、もう場面を覚えているのでしょうね。何かが展開される前にぶつぶつと言い出す。「はいここで…」「おっそ…」「そこかよっ」「てかウケる…」「きゃわっ…」のような類をぶつぶつと…。
いくら観劇は自由にとはいえ、他者に対する配慮は必要で、自由の域を超えております。気になったので、さり気にチラ見したり咳払いしてみたりしてベタな信号を送ってみましたが、気づかない。嫌味になっちゃうかなとは思いつつ耐えきれずにハンカチを持った手でその人の方の私の耳をふさいてみても止まらず…。むしろ気づいて対抗意識であえて観劇の自由を主張したいのかもなと思うほど、当てつけのように呟きが増えていきました。いや、あんたの自由が他人の自由を侵害していることには何の配慮もないのかね。典型的な「オタク」だなー…と。客観性を持ち合わせていないうえに自己主張が強い。ここはてめーの茶の間じゃねーんだボケと心の中で悪態の限りを尽くしてしまったので、その間お芝居に集中できませんでした。本気でタヒればいいのにと思いました。思うだけは犯罪じゃないしマナー違反でもない。

坂本さんのお芝居でも、最初のころは観劇マナーの悪さが話題になり、ファン同士であれこれあって意識されるようになったし、あとファンの方の年齢と経験も積み重なったこともあって、大分普通の観客に近くなりましたけど、森田さんのはどうなんでしょうね?彼も芝居回数は増えましたから、ファンの観劇マナーも良くなってきてるはずでしょうし…、私の隣の人がたまたま絵にかいたようなオタだっただけかもしれませんが…。久しぶりにげんなりしました。

そんなわけで、お芝居にはあんまり集中できなかったのですが、それでも、いいお芝居だったなと思いました。
見る前は、テーマがなかなか難しいので、ちょっと警戒してました。警戒理由は割愛。
でも、警戒は杞憂でした。この物語は、見事なほどに悪い人が出てこず、状況には問題はありつつも、それぞれの立場をお互いに理解し、お互いに思いやる人々、弱いけれども優しい人々しか出てこない、優しいがゆえに弱く弱いがゆえに切ないなんともやりきれないお芝居でした。その分、戦争という事象の罪が浮き彫りにされ、素晴らしい作品だなと思いました。もちろん、戦争だけでなく、人の気持ちの複雑さも、絶妙に描かれていて…。

重苦しくならないようにコミカルに描かれてはいますが、決して心底笑える話じゃありません。それなのに、恐らく雑誌とかで「コミカルに作ってる」「見ている人に笑ってほしい」と監督が言っていたからか、隣のオタクちゃんは、それが吉本新喜劇であるかのように、少しでもコミカルなところがあると、体を前後に揺らして手を叩いて大笑いしていました。いや、そこ、お父さんは娘を慰めようとしてコミカルにしてるけど、今の娘の気持ち考えたらそこまで笑えねぇよ?…てとこでも。結局自分の感性で物語を見てない娘なんだなと思いましたが…まぁそれも見る者の勝手なのですが、こっちは迷惑なんだよ。黙って個人的にウケてろボケ!…はっ…ついキレてしまいました失礼。

雑誌のインタビューで言ってたことで、芝居を見てなるほどと思ったのは、主人公、本当にクズ(笑)。剛ちゃんもそう言ってましたが。まさかあんなに直接、次女に「俺は長女が好きだったんだ」なんて言うとは思わなかった。なぜ次女はそれでも主人公と結婚したのかなぁ…。主人公が好きだったんだろうなぁ…。浮気はしてたけど、それはあくまで浮気で、本当に主人公が好きだったんだろうなぁ…。でも同時に浮気相手には恋愛とは別の、同情…とは違うけれども、心情によりそってあげたいような気持も湧き上がってくるのかもしれないし、同病相憐れむ的なものもあるのかもしれないし…と思うとさ、本当に切なくて。とはいえ、次女の気の強さも、なかなか同情するには難しく。長女にも共感はしづらく、まぁ三女、四女あたりはなんとなく入り込みやすかったですけど。なかなか難しい女たちだった…。それでも「家族」として一緒にいた時代よね。人に痛みを知られて、人の痛みを知って、そんな状態でなんでもないように日常を送ることは、今の私にはもう無理だわ。

同様に、吃音の、村の揶揄の対象だった男が押し付けられて日本軍の手先になって、それがどんな結果を呼ぶかをわかっていても甘んじて受けるしかないという切なさも、時代と文化だなぁ、と。…でもそうでもないのかもね。今でもそういうことはあるのかもしれないね。今でも、集団の中で自己主張をしたり反抗をしたりするのはなかなか大変なことだから。

ろくな教育出来ないし、と教師をあきらめた四女は、ただの言い訳小僧かと思いきや、まさかのクルセイダーだとは。吃音の彼に優しくて、お酒が好きな気の強い、でも青臭い正義感が貫ける若さと熱意のある彼女は、それはそれで切なかった。ちなみに演じた女優さん、ひよっこでいい味出してた彼女は、舞台でもいい味でした。

隻足の日本兵の複雑な心理と、それによりそう長女の同病相憐れむ関係は、最初はいびつなものなのかと思ったけど、描かれ方はそうではなく、本当にお互いに必要な相手だったのかなと思えました。案外最も素直で美しいカップルでしたね、このお芝居の中では(お父さんお母さんは除く)。

肝心の剛ちゃんは、やっぱりいい役者さんですね。特に印象がないところが今回のお芝居ではよかったというか。息子の時の、少しあっけらかんとした感じとか、ちゃんと演じ分けていて、お父さんとはちゃんと違っていてよかった。天才…なんでしょうねぇ…。主役とはいえそんなに目立つ存在ではなく、群像劇としてはあまり役割のない人でしたが、だからこそ必要な役だし、アンカー(碇)として重要な存在だったかなと思いました。

内容は全然違うけど、見終わった時に、坂本さんや演じた「ノーマンズランド」を少し思い出しました。本来全く両極にある、人々の生活と戦争が隣り合わせになった時のものすごい違和感。つか無理でしょ!っていうジレンマ。バカじゃないの、戦争って!ってすごく思うのに、戦争というのはいとも簡単に日常にやってくるんだってことが感じられて、非常に怖いというか。

結論として、いいお芝居でした。見られてよかったです。
また剛ちゃんがお芝居するときには、ぜひ福岡に来てほしいです。





コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する